イベントレポート|
ララさんが展示しているのは
私たち自身でした。
昨年に引き続きトラトラベル @tratravelart の企画で
北加賀屋に海外のアーティストが滞在制作し、
千鳥文化ホールにて成果展を開催。(-12/22)
今年はララさん @lala__monserrat が
まちの人々を取材、自分にとっての大切なものを
まるでタイムカプセルのように型取り、
その集合から見えてくるものを
思考するかのような展示を行ってくださいました。
コミュニティとは
個々のパーソナルなものから芽生え出し、
その集合体にこそアイデンティティが滲み出るもの。
誰に決めつけられるわけでもない
北加賀屋らしさというものへの
やさしくやわらかい眼差しそのものが
展示されているようでした。
明日日曜日まで。
まだご覧になってない方は
ぜひ千鳥文化ホールへお越しください。
open 11:30-18:00
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🔶AIRΔ vol.9 レジデンスプログラム成果展:ララ・モンセラット(Lala Monserrat)『Transitory Landscape』🔶
『Transitory Landscape』
@lala__monserrat
会期:2024年 12月13日(金)〜22日(日) *火・水定休日
会場:千鳥文化ホール
時間:11:30〜18:00
料金:入場無料
▶︎▶︎インプリント(刻印)ワークショップについて◀︎◀︎
本展では、鑑賞者が「大切にしている物」を粘土にインプリント(刻印)し、「物にまつわるストーリー」を記録するワークショップを、会期中随時実施しています。千鳥文化2階のテーブルに手順が示されていますので、是非大切にしている物をお持ちになり、ご参加ください。
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『Transitory Landscape』は、フィリピン人アーティスト、ララ・モンセラットによる「AIRΔ vol.9レジデンスプログラム」の成果展です。
ピエール・ノラの「記憶の場(Les Lieux de mémoire)」やウィニコットの「移行対象」などの理論に着想を得た本プロジェクトは、インプリント(刻印)という形で、個人の大切にしている物とそれにまつわる物語をアーカイブ化します。それをもとにコミュニティや土地が抱える集合的な癒しの記憶を共有するための展示空間をつくり、社会におけるレジリエンス(共同体における再生)の重要性を提案します。
私たちは日々の中で、コミュニティへの帰属感や、文化的・歴史的背景を共有する他者との絆を感じているでしょうか。彼女が目にとどめ、耳をかたむけ、触れたことで、身近な物たちからTransitory Landscape-つかの間の風景-が立ち上がり、私たち自身を映し出します。
柏本 奈津(本展キュレーター)
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主催:TRA-TRAVEL
共催:国際交流基金マニラ日本文化センター、Orange Project
レジデンスパートナー:一般財団法人 おおさか創造千島財団
助成:大阪市、芳泉文化財団
✅アーティスト/キュレーター情報
ララ・モンセラット(Lala Monserrat)
1993年、フィリピンのメトロマニラ、ラス・ピニャス市生まれ。フィリピン女子大学美術デザイン学部でスタジオアート(絵画)の学位を取得。 モンセラットは、「記憶」「経験」「物質」などに宿る、感覚的・現象学的な「瞑想」に関心を持ち、インスタレーション、絵画、映像といった多様なメディアを組み合わせ、形成期やトラウマ的な経験を再構築することから、それらの変容と癒しの過程を表現する。
柏本 奈津
2006年東京芸術大学美術学部先端芸術表現科を卒業。報道番組や映画制作のコーディネートや助監督、美術展やワークショップの企画サポートを行い、なら国際映画祭学生部門の審査員をつとめるなど幅広く活動する。また展覧会カタログや映画字幕など多方面で翻訳を手掛け、その一方で食に興味を持ちフードケータリングを実施している。
✅AIRΔ vol.9について
TRA-TRAVEL、国際交流基金マニラ日本文化センター(JFM)、Orange Projectとが共催し、大阪にフィリピン人アーティストを1名招聘するアーティスト・イン・レジデンスアワードです。 本アワードでは、2024年6月中旬、JFMとOrange Projectによりフィリピン国内でオープンコールを実施、フィリピン各地から65名の応募がありました。フィリピン側の選考委員により6名に絞りこまれ、日本の最終審査で、レジデンスアワード大賞者をララ・モンセラットに決定しました。モンセラットは10月から大阪に滞在し、3カ月間のアーティスト・イン・レジデンスと本成果展を実施します。