ヴァイオリニストの柳原史佳さんと山本啓さんが、千鳥文化の夜をあたたかな音楽でつつんでくださった3月2日。
たくさんの方にお越しいただきありがとうございました。
ルーパーやエフェクターを使ったお二人の演奏は、テクニカルでありながら、人の想いが一層一層重なっていくような音色が印象的でした。透明な時の重なりを、一人ひとりの胸で受け止めることで、一つにまとまっていくような体験。美しい感覚が空間いっぱいに広がる、心地いいひとときでした。
元々は文化住宅だった場所を改修してできた千鳥文化ホール。コンサートホールでも、ライブハウスでもありません。ステージや音響は備えていませんし、外の雨音や人の声が漏れてくることもあります。人と人の距離もとても近い。そんな中で、奏者のお二人がここでやりたい、そこがいいと言ってくださったことと、お越しいただいたお客様とご一緒にこの場所でここだけの演奏を楽しめたことが、私たちはとても嬉しかったです。ありがとうございました。
柳原史佳さんの4度目の千鳥文化コンサートとなった今回。次回は夏を予定しています。どうぞお楽しみに。
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⚪️山本 啓(やまもと・ひらく)
@hirakuyamamoto
音楽家、バイオリニスト。
4歳からバイオリンのクラシックの音楽教育を受けて育つも、16歳頃から即興演奏に興味を持ちクラシック以外へ活動のフィールドをシフト。
2004年結成のインストバンド「NABOWA」のメンバーとしてこれまでに7枚のフルアルバムをリリース。
FUJI ROCKやARABAKI、朝霧JAM等国内の大型フェスに多数出演する他、台湾ツアーや香港でのワンマンライブを行う等、多くのファンを獲得した。(2025年から活動休止中)
また、クラシック以外の表現ができる稀なバイオリニストとして、のべ100組以上のアーティストの作品、ライブに参加。
作曲家としては自身の作品はもちろん、
映像作品やCM、コンセプトムービー等の楽曲制作を手がけ、またそれらは作曲、編曲、楽器演奏、録音、ミックスに至るまで全て1人で行う。
ハイブランドのブティックからアンダーグランドなクラブまで、ループとエフェクトを駆使したソロライブを精力的に展開。
⚪️柳原 史佳(やなぎはら・あやか)
@yana_aya_
相愛高校音楽科を主席で卒業後、
京都市立芸術大学を卒業。
卓球Tリーグや日米野球のオープニング演奏をはじめ、
ソロリサイタルやNHK音楽番組『うたコン』への出演、
矢沢永吉や乃木坂46のサポート、
ハイブランドブティックのイベントでの演奏など、
クラシックにとどまらない幅広いフィールドで活動。
最近では、ルーパーを使用した即興演奏にも取り組み、
新たな音楽表現の可能性を探求中。
また、モデルとしてOHAKOマネージメントに所属し、
雑誌やCM、広告、カタログ、アパレルなど
関西を中心に活躍。
さらに、フィトテラピスト(植物療法士)としても
活動しており、ワークショップやカウンセリングを通じて、音楽と植物療法を組み合わせた独自のアプローチで心身の健康をサポートしている。
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