写真を中心に制作活動を行う天野祐子の個展を開催します。私たちをとりまく世界の認知、非認知のあいだのゆらめきや、人の深層に存在する記憶、イメージに関心を寄せた写真作品を展示予定です。
日時 | 2024/7/6(土)-29(月)
11:30-18:00 ※火・水定休
入場 | 無料
場所 | 千鳥文化ホール
大阪府大阪市住之江区北加賀屋5丁目2−28
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天野祐子 Yuko Amano
1985年生まれ。写真家。
武蔵野美術大学映像学科卒業。武蔵野美術大学大学院デザイン専攻写真コース修了。
第3回写真「1_WALL」入選。
「VOCA展 2023」や2020年「梅田哲也イン別府 『O滞』」に参加。
近年の個展として2024年「友人の出産とモンゴルの姉妹、私の畑」second2., 東京など。
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(ARTIST STATEMENTより)
私が記録する全てのものは、古い洞窟に描かれたフクロウや、数百の牛や馬たちであり、今や剥製や毛皮になったニホンオオカミの在りし日の姿である。15万年前の火山であり、足下の石ころが岩であった頃の姿である。そして、今、川を下る一枚の葉の行く末であり、先程見た一匹のアリの明日の姿である。
私は、ある一つの事象に付与された意味が、長い時間または一瞬にして変化するということに強い関心を持っています。そしてそれがどのようにして記憶として定着されるのか、または忘れ去られていくのかということを、時間的尺度を持たない写真を使用し実現させることに、強い制作意欲を感じます。
それは、自らの立つ場所から見えるものすべての名前を忘れ、また新しい名前を付けていくような行為であり、その過程は私に、人類が意識を持ち得てから今まで、脈々と続けてきた世界との営みの中にいるという感覚を思い起こさせるのです。 今を見ることは過去と未来を同時に見ることであり、すべての写真が何百年後かの未来への資料になり得る可能性を孕んでいるということを、私は常にポジティブに捉えています。嘘か真かではなく、見えるものが全てです。